
中国と日本のビジネス文化はこんなに違う?中国と日本ビジネスを前向きに進める為に必要なこととは!
中国は今やアメリカに次ぐ世界2位の経済大国で、14億人の世界一の人口を誇る人材の宝庫的存在になっています。今やGNPも第3位の日本の約3倍の数字をたたき出しています。
以前は低コストを実現するためにアパレル業を中心に生産工場が進出していましたが、世界的なブランドも中国に生産拠点を移している会社もあります。流通系企業も中国を一大市場として、進出し注目しています。
急成長している中国にビジネスとして、たくさん学ぶこともあると思います。そんな、中国ビジネスの文化と日本の文化の違いを検証して、中国での対処方法も上げていきます。これからビジネスで中国進出等をお考えであれば、是非読んでみて下さい。
中国でのビジネスの習慣、文化、考え方!
中国では、日本のような年功序列が幅を利かせてなく、すべてが実力主義、成果主義で評価される文化です。認められば20代で高収入を得てサクセスストーリーを歩む可能性もあります!
しかし、そこは激しい競争社会でもあるため、実力を認められなければふるいにかけられて振り落とされることもある厳しい世界ともいえます。それは、ややアメリカのビジネス文化と似ている部分もあります。
中国で仕事してみたいと思うことはいいことですが、異国という要素を除いても、自己管理能力が問われることを覚悟しておいた方がいいです。
中国ビジネスは面子を立てることを大事にされる文化がある
日本では、ミスや間違いがあると上司が部下に激しく叱責する場面が見受けられますが(最近はパワハラ問題で減少傾向)それでも部下はミスしたことに反省の気持ちを持つことになります。
中国では、非常に個人の面子を尊重する文化があって、人前で叱るということは個人の面子をつぶすことになり、上司であっても信頼が出来なくなることになり、仕事のモチベーションがダウンする可能性もあります。
そういう場合はこっそり別室に案内して事を荒立てないように対応するなど、個人の面子をつぶさない配慮が必要になります。
中国ビジネスでは個人プレーが中心の文化がある
日本人は勤勉に働くことにおいては世界有数の民族で、時にはサービス残業や休日出勤までして仕事を完結させるビジネス文化があります。
中国人の場合、仕事は仕事で集中し、プライベートの時間を大切にする文化があり、日本のようにチームプレーが優先ではありません。自分の仕事が終わるとプロジェクトの同僚を手伝う文化は少ないです。
日本人のように会社のためなら自分の意志を抑えることは少なく、自己主張も激しい方も多いので、協調性がないとか、日本でいうところの我が強いというパーソナリティと映りがちです。
中国ビジネスは言わなくてもわかるとか、暗黙の了承は一切通用しない文化があるので、伝えたい意志ははっきり伝えないとトラブルの原因になってしまいます。
中国ビジネスは謝罪をすると負けの文化がある
中国では、面子を立てる文化があるということを最初に上げましたが、日常生活でもビジネスのおいても人前で頭を下げて謝ることは負けを認めるということで、それこそ面子が潰れる文化があります。
日本の場合はクレーム等が起こると、先ずは企業のトップが頭を下げて謝罪することで誠意を示すところから入って、それから今後の対処の方法を考えるという流れになるかと思います。(最近はトラブル隠しもあります。)
日本人からすると、中国人の謝罪しない文化に対してはビックリするとは思いますが、そういう気質や文化を理解することから始めて、先ずは話をゆっくりと聞くことから始めて下さい。
これは、日本でいうところの「認めの作業」といって、最初に相手を受け入れる作業をすることにより、心を開かせることで、こちらの意志の伝えやすいです。
中国ビジネスでは一つの会社に執着しない文化がある
日本では、中途採用の選考基準に職歴の長さが入るほど、一つの会社に長く勤めることが評価されますが、中国の場合はいかに自分を高く評価されることがメインになるビジネス文化があるので、会社自体に執着はないです。
いまの仕事内容が納得いかないとか、待遇面で不満があると、当日退職届を出します。
日本では、退職する時は1か月前に上司に伝えるという暗黙の文化があるため、翌日には辞めるということは信じられないと思います。
仕事の引継ぎなどがあるために一月前に伝えることで会社に迷惑をかけないようにする部分もありますが、個人の能力を高くアピールする中国ビジネスにおいては、会社のことはあまり考えていないです。
もし、そうなっても困らないように、プロジェクトに数人の人材確保し、急な退職にも対応出来るようにする必要があります。
中国ビジネスは人脈ありきの文化がある
これまで中国ビジネスは成果主義・実力主義ということを述べてきましたが、もう一つコネクションがものをいう文化があるということです。
国土に14億人の人口がある中国では、日本のようにおとなしく後ろの引っ込んでいるような「謙虚は美徳」とはいってられないのです。
いくら、素晴らしい能力、実績があっても強力な人脈を持っていないと、せっかくの能力がアピール出来ずにずっと埋もれてしまうことになりかねません。
よく、中国人は2人以上で写真を撮る文化があるのですが、これは「○○さんと人脈がある」というアピールによく使われるためでもあります。
まとめ
実直で真面目に働き、会社のためという部分が強い日本人と、仕事はお金や自己スキルをアップさせるための位置付けと捉えている中国人とでは価値観の違いがあります。ビジネスとして、一概にどちらがいい悪いと比較することは難しいと思います。
もっとも大切なことは、まずは中国人のビジネスの位置付けや文化を理解して受け入れることです。そして認めることが大切です。
グローバル化が進んでいる現在、今後同じアジアの国として日中の合弁企業や共同事業の数も増えていきます。
長年の習慣もありますし、お互いに理解しにくい部分もあると思います。スムーズに仕事が出来るように上手く理解しあいながら仕事をしていくことが大切です。
「郷に入れば、郷に従え」ということわざがありますが、中国ビジネスの進め方や文化にまずは従いながら、中国でのビジネスでのサクセスの第一歩になったら幸いに思います。