中国の現状

中国のクレジットカードです。

【中国はクレジットカードが流行らない?】中国のクレジットカード事情を学ぼう!

中国でクレジットカードを作る場合

日本ほど簡単にはいきません。

 

日本では、申し込みから本人確認書類まで全て

インターネットだけで手続きが終わってしまう

便利さです。

 

中国は、そういうわけにはいきません。

まず、会社から在籍証明、給与証明

などを出してもらう必要があります。

パスポートなど本人確認書類も

もちろん必要です。

そもそもネットでは手続きできません。

銀行の窓口まで行き、列を並び、

 

ひどいカスタマーサービスに

耐え忍ばなければなりません。

 

申し込みを耐えた後は、

審査などはあるでしょうが

ほとんどは問題なく発行されます。

中国では郵便物を会社に送ってもらい

会社で受け取るのが一般的です。

自宅で受け取りもできると思いますが

危険です。

 

途中で盗まれたり

中身の一部がなくなってしまったり

というのは頻度としてそんなに少なくは

ありません。

話はそれますが、中国の税関では

船便・航空便に関わらず

一度荷物を開けて中身を

確認しています。

 

一昔前は、ここでも物が盗られたり

することが多発していました。

 

もちろん悪意があってのことではなく

自国に入る物品の管理・確認ではありますが

 

結果としてそういったことが

起こってしまっていたようです。

 

 

話を戻して

中国ではクレジットカードよりも

デビットカードの方が普及していました。

 

いわゆる銀聯カードです。

 

銀行が発行するキャッシュカードにそのまま

デビットの機能を付けておくだけなので

簡単だからです。

 

知らない方のために一応復習をします。

 

デビットカードとは

使ったその場で口座から利用額が

引き落とされる仕組みのカードです。

 

使おうとしている金額が口座に入っていないと

使えません。

 

それに対して

クレジットカードとは

あらかじめ決められた限度額の範囲内であれば

お金を持っていなくても

お買い物をすることができる仕組みの

カードです。

 

限度額は、その人の収入やこれまでの信用情報

(過去にお金に関しておかしな記録がないか)

が考慮されてきまります。

クレジットカードは銀行との

トランザクション手数料等

考慮すべきことが多く面倒なことが苦手な

中国の人には向かないビジネスだったようです。

 

しかし近年では、日本へのビザ緩和や

米国・カナダへの移民の増加により

クレジットカードの需要も上がってきています。

 

逆に、クレジットカードを作って、

利用可能枠を使い切り

支払いをせずに逃げる、ということもあるようで

督促も難しくなっているのが現実です。

 

私の旦那さんは、大手外資系クレジットカード会社勤務の

経験もあり、色々な角度からカード会社を

見ることができます。

 

いまクレジットカード会社は潜在的な

見えない危機に脅かされています。

 

その理由のひとつに「仮想通貨(暗号通貨)」の急成長があります。

 

仮想通貨が様々なところで認められ始めている以上

手数料や年会費で稼いでいるカード会社は

生存が難しくなります。

 

もちろん、大手銀行も蚊帳の外ではありません。

 

仮想通貨の詳しいお話は別の詳しい方に譲るとしても

仮想通貨をコンピュータ上で計算し

「掘っている」会社のシェアのほとんどが

中国の会社です。

 

中国の「採掘」会社が莫大な資金でサーバーを

所有し、来る日も来る日も

仮想通貨を計算し掘り出しているのです。

 

金(きん)と同じで、掘り出した人がえらいのは

仮想通貨の世界でも同じです。

 

 

クレジットカード会社と銀行、そして仮想通貨の命運は

中国が握っているのかもしれませんね。

 

 

↓上海大手銀行「浦発銀行」のクレジットカードです。

右上の「銀聯」マークは、デビットカードとしても使えるという意味です。

 

↓北京銀行のデビットカードです。

何でもかんでも「キンキラキン」の金が好きな中国らしいカードです。

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