
起業に失敗する人はどんなビジネスを選択するのか?
こんにちは!中国資産家のリーです。
前回、ビジネスというのは大きく分けて2つの分類があることをお伝えしました。
- 稼ぐためなのか
- それとも日々の生活の為なのか
あなたがどちらなのかを、はっきりさせようということでした。
実はもう少し深掘りをしていく必要があって、なぜかというと日本人とか日本で生まれ育った方々が陥りがちな、やってはいけないビジネス始め方というものをいくつか紹介したいと思います。
「稼ぐため」にビジネスをするのであれば、このやってはいけないビジネスの始め方をしてしまうと、かなり稼ぐのが難しくなります。
詳しい全貌というか、その人その人に合ったアドバイスっていうのは個別の相談というのを引き受けています。
この動画を見て、もうちょっと話を聞いてみたいなぁとか、もうちょっと自分に合ったビジネスをやっていきたいなっていう想いがある方はぜひ私に連絡をしてください。
では、さっそく「やってはいけないビジネス」の事例を見ていきましょう。
今回の記事の動画版はこちら
テキスト版は以下に記事としてまとめました。
好きなことから始めてしまう
まず、最初の「稼ぎたいならやってはいけないビジネス」について。
日本では「起業をするときに好きなことから始めてしまう」という人がよくいらっしゃいます。
YouTubeでも「好きなことで、生きていく」みたいなキャッチフレーズが広告されていましたし、好きなことをして稼ぐ系のビジネス書もいくつも出版されています。
好きなことをするのは、それでいいと思うんですけれども、好きなことでお金を稼ぐということにおいて言うならば、それって本当に儲かるのかなっていうところはよく考えないといけません。
好きなことで稼げましたという人は、たまたま好きなことが稼げる分野だっただけかもしれないのです。
稼ぐということに重きを置いたならば、好きなことから始めるって言うのは非常に危ないです。
競合の多い分野は差別化しないと失敗する
例えば今、たった今から、
「今日はちょっと雨模様で傘が売れるから、これは傘が売れるだろう」
ということで、
「じゃあ今から僕は傘をつくって傘で1000億円企業を目指します!」
って、今からやる人はたぶんいないと思うんです。
よっぽどな付加価値をつけることはあっても、多分、傘で1000億企業ってなかなか難しいと思うんですよ。
今の例でいうと傘のことはみんなダメだってわかると思います。
でも、「例えばコンビニを今から作ります」という人。
発想としては僕は素晴らしいと思います。
しかし、セブンイレブンとかローソンとかこれだけひしめきあっている日本において、これからコンビニを作ってやっていくっていうのはなかなかタフな商売になるでしょう。
もう一つの例として、ラーメン屋さん。これも同じですね。
今からラーメン屋さんをオープンして日本一のラーメン屋さんを目指します。
っていうのは難しいですよね。
中国で流行った蘭州ラーメンというイスラム系のハラールと呼ばれている人たちを集めるという目的があったらば別にいいんですけれども、普通のラーメン屋さんを経営して儲けようというのは多分難しいと思うんですよね。
競合の多い分野では差別化しないと、絶対に儲かりません。
経験のあることを元にビジネスを始めるのは儲かるか?
日本の人がやってしまいがちな、もう1つの間違ったビジネスの始め方。
それは、自分が経験のあることを元にビジネスを始めるということです。
例えば、
「私、アパレル業界で働いていたからアパレルの事は良く分かっています。だから
洋服屋さんを開きます」
っていうようなロジックですね。
あるいは、
「運送会社で働いていたので、運送会社をまたやります」
とか。
それはそれで、やってもいいとは思いますが、
結局それで食べていけるのか?
結局それで儲かるのか?
疑問が残ります。
もちろん、その業界の経験があるので、まったくの素人がビジネスを始めるよりも成功する確率は高いのかもしれません。
ですが、元いた会社の看板を使わずに、お客さんを集めることができるのか?
結局、十分な差別化ができないまま、経験のあることをビジネスにしてもうまくいかないことが多いはずです。
先に売る人を見つけてからビジネスをしよう!
では、結局、どうやってビジネスを始めればいいか?
先に売る人を見つけてからビジネスをするんです。
昔は今ほど売ることを考える必要はなかったのです。
例えば、松下幸之助さんのように圧倒的に良い製品を作ろうとして、日本のものづくりの骨頂を発揮して作っても、当時は売れていたわけです。
なぜならば、
- 世界が小さかったこと(インターネットがない)
- 日本が経済的にも高度成長期であり消費が加速度的に回っていた
- 夢があった→ものづくりは社会に圧倒的な貢献をもたらすことを信じてやまなかった
背景があったからかと睨んでいます。
では、いまではどうでしょうか。
どれも、見事に砕け散っています。
- 世界が小さかったこと(インターネットがない)→インターネットの出現により、世界から物が買えるようになった
- 日本が経済的にも高度成長期であり消費が加速度的に回っていた→むしろ減速、人口減少、税金上昇、等
- 夢があった→ものづくりは社会に圧倒的な貢献をもたらすことを信じてやまなかった→ものづくりに夢はない、むしろ新たな職種の出現(ユーチューバー、ブロガー、等)
そして、根本的に良くないのは、冒頭に戻るのですが、売り先がないのに作ってしまうことにあります。
これは言い換えれば、世の中的には、「マーケティング不足」と言われます。
要は、日本のものづくりはすげえだろ、と鼻高々に取り組みはするものの、世の中の人達は、むしろ価格破壊を望んでいるわけで、わざわざ日本の高コストなものよりも、いくらでも中国製や、最近だと、ベトナム製、ミャンマー製、インドネシア製などでも、十分なわけです。
この考え方は有形のみならず無形商材にも言えることで、頑張って日本語でモノを作っても、せいぜい、日本語の話者、(最大でも)1億数千万人にしか届かないわけです。
しかも、資本力のある大手と宣伝広告費でしのぎを削って激化した競争力のもと戦わなければなりません。
そのビジネス、商売に、まずは「売れる先」「お客様」はいますか?
ということを考えなければならないのです。
私が営業マンを採用するときに心がけていること
私がなぜ、ここまで成功しているのか、というとそれはシンプルです。
「人数のパイの大きな中国」で「圧倒的な富裕層」にリーチできて「巨大な売る人のリスト」を持っていたから
以外の何物でもありません。
ちょっと話はずれますが、私は、営業ノウハウは「如何に人脈(リスト)があるか」のみが注目されるべきであると考えています。
私の営業の採用に関しては、「最近偉い人で会った人は誰?」とか「○○という会社の役員さんにすぐにもの売れる?」といった質問しか面接ではしていません。
つまり、この営業マンを採用することで、何を「買う」かが、重要なのであって、見た目や営業テクニックなど、どうでも良いわけです。
営業マンが評価されるべきは営業成績ではなく、どのくらいの人脈を持っているか、または掘って来れるか、でしかないのです。
あなたが起業するときに関しても同じことです。
何かモノを売ること=商売(ビジネス)です。
商売とは、物を売る以外の何物でもありません。
いま、考えている商品や製品を考える前に、
「それを欲している人、必要としている人、それを買ってくれる人」
がどのくらいいるのか、にのみ注目すべきなのです。
私が失敗してきた原因は様々なものがあります。慣れない中国の商習慣を知らぬが故の過ちがほとんどですが、やはり思い返せば、売れる人を想定しないビジネスは、既に始めた段階から失敗が決まっていました。
まとめ
今日お伝えしたかったのは、日本の人がやってしまいがちな、失敗しやすい間違ったビジネスの始め方のワーストワン「儲かるかどうかをよく考えないで好きなこと・経験のあることでビジネスを始めてしまう」ということでした。
ビジネスの選択を間違えると、儲けていくにはとても厳しい道のりが待っています。
「好きなことをやる」「経験のあることをやる」というのは、稼ぐことが目的であるならおすすめはしません。
もちろん、「好きなこと」や「経験のあること」が稼ぎやすいことである場合はOKなんですが、そうでない場合は「本当にそのビジネスは稼げるビジネスなのか?」をよく考えた上でビジネスを始めましょう。
ですので、まず日本人が、日本の多くの人がやってしまいがちな、起業する前のポイントとして、「そのビジネスをやることで本当に儲かるのか?」を、ご自身でも考えてからビジネスを始めていきましょう。
自分で考えてもわからない・自信が持てない場合は、私のような起業して成功した経験があり、起業家を支援して結果を残している人間に相談しながらやっていくというのも良いでしょう。